歩道を歩いていた時に後ろから猛スピードで
自転車が通り過ぎヒヤリとした経験は
ありませんか?
また、夜遅くに自転車で帰宅しているときに
ライト無灯火の自転車とぶつかりそうになった
という経験をした人も少なくないでしょう。
自分がどんなに気を付けていても運悪く
自転車事故に遭ってしまうことはあります。
事故に遭った時、誠意を尽くしてくれる加害者で
あればいいのですが、全ての加害者が誠実な人
とは限りません。
中には自転車事故をなかったことにしたり、
賠償金を払おうとしなかったりする人もいます。
ここでは、自分が自転車事故の被害者になった
ときの
- 自転車事故で被害者者になった場合の対処法
- 加害者が逃げてしまった場合の対処法
についてご紹介します。
自転車事故に遭ったときに泣き寝入りしたり
トラブルに巻き込まれたりしないよう
事前に確認しておきましょう。
自転車の事故で被害者になった!対応として行う5つの行動
安全運転で自転車を走行していても、
私たちが突然事故に巻き込まれる
可能性はゼロではありません。
もしかしたら、歩いている時に自転車に
接触し、怪我を負うこともあるでしょう。
このように避けようがない自転車事故で
被害者になった場合、私たちはどのように
対処すればいいのでしょうか?
1.警察や救急車へ通報
事故と同時に気を失うほどの怪我を
負ってしまった場合は仕方ないのですが、
多くの自転車事故の場合、被害に遭っても
軽い怪我で済むことが多いそうです。
そのため、救急車をあえて呼ばないことも
あるのだとか。
また、加害者の方がパニックになり救急車や
警察への通報ができないことも。
そんな時は自分の身を守るため、また後々
トラブルに巻き込まれないためにも救急車または
警察へ通報しましょう。
中には事故が軽いから警察を介さずそのまま
示談交渉するような悪い人もいますが、示談に
応じてはいけません。
相手が怖い人であっても必ず警察に
連絡しましょう。
また、事故直後は何もなくても事故の衝撃で
内臓にダメージを負っている可能性があります。
救急車を呼ばなかったとしても、体調が少しでも
優れないようなら迷わず自ら呼びましょう。
2.事故の状況の把握をしておく
警察が事故現場に到着すると、実況見分が
始まりますがその前に事故の状況を
把握しておきましょう。
加害者が不利な発言をするかもしれませんし、
パニックでうまく説明できない可能性も
あります。
事故が起きた時、冷静になれるのは意外と
被害者のようです。
人間の記憶は時間が経てば経つほど曖昧に
なりますので、事故が起きたらその状況を
分かる範囲でメモしておくと良いでしょう。
3.損害額を計算しておく
事故による怪我の入院や治療が済んだら
示談交渉に入りますがその前に加害者への
慰謝料請求のため今までにかかった
治療費、入院費などの領収書をまとめて損害額を
計算します。
もし、自転車保険に加入していて、
示談交渉サービスまたは弁護士利用サービスなど
が付いている場合、損害額の計算は丸投げする
ことができます。
加入していない場合は、自分で計算することに
なりますが、法律にかかる内容でもあるので
素人では難しいこともあります。
また、加害者が弁護士を連れてきたときに
不利になってしまうことも考えられます。
弁護士費用は少々高いと思いますが、泣き寝入り
しないためにも、第三者を交えて損害額の計算を
するのをおすすめします。
4.示談交渉
被害の損害額が計算できたら
いよいよ示談交渉です。
良識な加害者であれば被害者と加害者1対1で
示談交渉しても時間は要するかもしれませんが、
円満解決することができます。
ですが加害者の中には、100%加害者が
悪いのにも関わらず、いろいろと難癖を
つけて被害者を悪者にしようと仕立て
上げようとする人もいます。
そんな加害者を被害者1人で相手するのは
なかなか難しいものです。
このような加害者を相手にすることを
想定して、示談交渉に弁護士を入れるのも
1つの方法です。
5.相手の保険会社へ連絡
示談交渉によって損害金額が決まったら、
相手の保険会社に保険金額の請求を
行います。
但し、これはあくまでも加害者が自転車保険
もしくは個人賠償保険に加入していた場合。
もし、加害者が保険に未加入だった場合は
被害者が直接損害賠償の支払いを
請求しなければいけません。
その際、加害者によっては賠償金から逃れようと
連絡を絶ってしまったり、話し合いをしても
うまく伝わらなかったりしてしまうことも。
擦り傷など軽い怪我であればいいかも
しれませんが、骨折など重傷を負った場合、
痛い思いをした上に泣き寝入りしなければ
ならないなんて悔しすぎますよね。
そうならないために、弁護士を利用するのも
1つの方法です。
自転車の事故で加害者が逃げてしまったら?
自転車の事故で加害者が逃げたら、事故が例え
軽いものだとしてもひき逃げになります。
加害者が逃げてしまっても警察に必ず
連絡をいれましょう。
警察に連絡を入れることで、
- ひき逃げ事故の届出があったと言う記録が残る
- 警察が加害者を探してくれる
と言ったように警察が動いてくれます。
加害者が逃げてから時間が経てば経つほど、
加害者特定が難しくなりますので、
事故に遭ったら相手が逃げてしまったと
しても警察に通報しましょう。
まとめ
自転車事故の被害者になってしまったら、
- 警察や救急車へ通報
- 事故の状況の把握をしておく
- 損害額を計算しておく
- 示談交渉
- 相手の保険会社へ連絡
といったような5つの行動が
必要になってきます。
警察や救急車への通報は、
通常加害者が行うべき行動です。
でも被害者が軽い怪我の場合、責任逃れを
しようと警察に通報しようとしなかったり、
その場で示談しようとしたりする
加害者もなかにはいます。
自転車事故に遭ったら、加害者・被害者
ともに警察に通報する義務があります。
もし、加害者が通報しなくても良いと
言い張ってもかならず通報するように
しましょう。
警察への通報の仕方については以下の
ページをご覧ください。
⇒自転車の事故は警察に知らせる?連絡するべき状況について解説
加害者の中には賠償金の支払いを避けようと
する人もいます。
痛い思いをした被害者にも関わらず、
泣き寝入りするなんて悔しすぎますよね。
加害者との示談がうまくいかない場合は、
弁護士に入ってもらうことも検討しましょう。
示談の仕方については色んな方法があるよう
ですが、被害者1人で行うのは難しそうですね。
いずれにしても、泣き寝入りしないためには、
弁護士など第三者に間に入ってもらった方が
よさそうです。